この記事では、JavaScript - Client Side - Advent Calendar 2013の23日目の記事です。
さて、googkit を使ってカンタンに Closure Library での開発をはじめる方法を紹介します。
googkit は Closure Library を使った開発を手助けするツールです。私が前に開発した Webアプリケーション「piine! 」も Closure Library + googkit を使っています。
では、本題の googkit の説明に移る前に Closure Library の説明から始めましょう。
すばらしき Closure Library
そもそも Closure Library ってばすごいライブラリなんですよ!!(白目
- 安心の Google 製
パリッとキマったクラス指向
var Child = function() { goog.base(this); }; goog.inherits(Child, Parent);
おまかせ依存管理
goog.require('foo.bar'); foo.bar.FooBar(); // これだけで foo.bar モジュールが利用できる!
質・量ともに類を見ないライブラリ群(30MBくらいある!)
// 配列処理はもちろん goog.require('goog.array'); goog.array.forEach(arr, function(elem, index) { console.log(elem, index);}); // ときどき欲しくなるこんなのも goog.require('goog.crypt.base64'); var base64str = goog.crypt.base64.encodeString('Hello, World!');
Closure Compilerとの相性バツグン
Closure Compiler の機能をフルに活用できるのは Closure Library だけ!
なんかAltJSよりもすごい部分があるような……?
ま、まさか!
AltJSなんていらなかったんや…!
でも…Closure Libraryって…
初期設定がとっても面倒くさいんです…
なに?googkitを使えばたった2コマンドでできるんだって!?
googkit を使えばたった2つのコマンドだけで、Closure Library を利用できるんですよ!Closure Library の導入に挫折したアナタ、興味合ったけど触ったことがないアナタ、この機会に googkit でチャレンジしてみましょう!
googkit のインスト—ル
googkit は pip があればカンタンにインストールできます:
pip install googkit
pip がない場合は、アーカイブを展開して /usr/local/
あたりの直下に配置してパスを通せばOKです。
開発してみる
開発で使うディレクトリを作成
$ mkdir hoge $ cd hoge
googkit init
を実行$ googkit init Initialized googkit project in hoge
googkit setup
を実行(少し時間がかかります)$ googkit setup Downloading Closure Library... Done. Downloading Closure Compiler... Done. Updated dependencies.
このタイミングで Closure Library と Closure Compiler がセットアップされます。
動作確認
ブラウザで
hoge/development/index.html
を開いてください。 こんな感じの画面が表示されてればOKです!開発をはじめる
あなたの Closure Library ライフがはじまります。
終わりに
私は個人的に AltJS よりも Closure Library のほうがよいと思っています。 この際、AltJS から Closure Library に乗り換えてみてはどうでしょう!
蛇足:Closure Library 英語でつらい
リファレンスが英語で辛い…という方むけに、closure-library-jpで日本語化を進めています。ぜひご利用くださいませ。